読了~
『世界のすべてをいつかきみに』
鈴本ちさ 著
サマミヤアカザ 挿画
ガッシュ文庫
2012/02/28発売
(あらすじ・引用)
人嫌いで揉めては研究チームを転々とさせられていた大沢霊長類研究所所員・入江に下った新しい辞令は、トラの子の世話。――が、やってきたのは浅葱という人間の子で、密林でトラに育てられていたという。警戒心むき出しで触れることも難しかった浅葱だが、やがて乱暴ながらも根気強く面倒を見続けた入江にひな鳥のように懐く。無垢な好意と信頼は入江の心をほぐしていくが、浅葱の入江に対する気持ちは恋にまで育ってしまい…!?
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表紙で一目ぼれ。
中身をパラ見して二度惚れ。
人が嫌いな研究者・入江×虎に育てられた子供・浅葱の
ファンタジックなラブストーリーwww
色々とご都合な設定があったりなかったりするんだけど
浅葱が可愛いから許す←
密林で保護され研究室に連れてこられた浅葱のおびえっぷりがかわいい。
人を怖がってベッドの下に隠れちゃうところなんて
『唯我独尊な男』の恭夜にそっくりでときめいた☆
だれにも懐かない浅葱を世話することになった入江。
入江を「自分を傷つけない存在」と認識した浅葱の懐きっぷりが//////
入江じゃなくても鼻血ものだと思う。
うとうとしている入江に浅葱がすり寄り
膝に頭を乗せて眠るようになったシーンが好き。
浅葱があまりに入江に依存するので
いったん離れようと入江はするのだけど
それを
「入江に嫌われた」と誤解して
研究所を飛び出してしまう浅葱が愛おしい。
入江との思い出の品を持って脱走する浅葱が
かわいいよー(語彙不足)
「これをくれたときの入江は僕の事を好きだった。
だから持ってる。でも今の入江は僕の事嫌いだから」
浅葱にとって世界は入江だけ、というのが
伝わってきた気がする。
人間の社会を知らないがゆえに
爆弾発言を投下し
ブライダル関係の本を読んで
入江(嫁)の気を引こうとする浅葱に
ほんわか癒される作品ですたー☆
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